時鳥(ほととぎす)

「時鳥(ほととぎす)」は夏の季語です。分類は「動物」。

意味・解説

初夏から夏に渡来し、夜も鳴く渡り鳥。テッペンカケタカと鳴くその声は、古来最も多く詠まれた夏の鳥の一つ。

歳時記での時期は「三夏」(夏の間ずっと)です。

俳句の夏は、立夏(5月5日頃)から立秋の前日までです。

例句

時鳥夜更けの雨を鳴きわたる

この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。

時鳥を詠んだ名句

  • ほととぎす 消え行く方や 島一つ
    松尾芭蕉『笈の小文』
  • 谺して 山ほととぎす ほしいまゝ
    杉田久女『杉田久女句集』

詠み方のヒント

時鳥は初夏に南から渡ってきて夏を告げる鳥で、昔の人はその初音を待ちわび、姿よりも声を詠みました。「ほととぎす」で5音なので、上五・下五にそのまま置けます。「時鳥」「杜鵑」「子規」「不如帰」など表記が多く、古句では「郭公」と書いて「ほととぎす」と読ませる例もあります。一声鳴いて飛び去る速さや、夜更けにも響く鋭い声を捉えると本意に沿います。