蛍(ほたる)
「蛍(ほたる)」は夏の季語です。分類は「動物」。
意味・解説
夏の夜に淡い光を点滅させながら飛ぶ昆虫。清流の近くに舞う幻想的な光は夏の夜の幽玄を演出する。
歳時記での時期は「仲夏」(夏のなかごろ、おおむね6月ごろ)です。
俳句の夏は、立夏(5月5日頃)から立秋の前日までです。
例句
橋の下くぐりて蛍また一つ
この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。
蛍を詠んだ名句
草の葉を 落つるより飛ぶ 螢哉
松尾芭蕉『いつを昔』
詠み方のヒント
蛍は、和泉式部が思い乱れて身から抜け出す魂にたとえたように、和歌の時代から恋や魂と結びつけて詠まれてきました。「ほたる」は3音なので「蛍かな」と下五に置くほか、光に焦点を当てる「蛍火」、音を延ばした「ほうたる」などで音数を調整できます。水辺の闇、明滅のリズム、手に包んだ光の冷たさなど一点に絞ると句が締まります。秋に見るものは「秋の蛍」という秋の季語です。