雁(かり)

「雁(かり)」は秋の季語です。分類は「動物」。

意味・解説

秋に北から渡ってくる渡り鳥。V字型の編隊を組んで高空を飛ぶ姿と声が秋の訪れを告げる象徴的な存在。

歳時記での時期は「晩秋」(秋の終わり、おおむね10月ごろ)です。

俳句の秋は、立秋(8月7日頃)から立冬の前日までです。

例句

雁渡る空の高さよ暮れかかる

この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。

雁を詠んだ名句

  • 病雁の 夜寒に落ちて 旅寝哉
    松尾芭蕉『猿蓑』
  • けふからは 日本の雁ぞ 楽に寝よ
    小林一茶『七番日記』

詠み方のヒント

「雁」は晩秋に北から渡ってきて冬を越す鳥で、棹や鉤の形に列をなして飛ぶ姿と、古来「かりがね」と愛でられた声が本意です。「かり」「がん」と2音で短いので、「雁渡る」「初雁」「雁が音」などの傍題で音数を整えます。北へ帰る「雁帰る」「帰る雁」は春の季語、「冬の雁」は冬の季語になるので、季節を取り違えないようにしましょう。旅の身や遠く離れた人への思いを託すのにも向く鳥です。