蟋蟀(こおろぎ)

「蟋蟀(こおろぎ)」は秋の季語です。分類は「動物」。

意味・解説

秋の夜に澄んだ声で鳴く虫。草むらや縁の下から聞こえるその音色は秋の夜長を慰め、日本人が古くから親しんできた虫の音の代表格。

歳時記での時期は「三秋」(秋の間ずっと)です。

俳句の秋は、立秋(8月7日頃)から立冬の前日までです。

例句

蟋蟀や雨後の土間まで鳴きとほる

この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。

蟋蟀を詠んだ名句

  • こほろぎや 犬を埋めし 庭の隅
    正岡子規

詠み方のヒント

「蟋蟀」は草むらや縁の下、台所の隅など人の暮らしの近くで鳴く虫で、三秋の季語です。和歌や古い俳諧で「きりぎりす」と詠まれたのは今のこおろぎとされるので、古典を読むときは注意が必要です。「こおろぎ」は4音で、旧仮名では「こほろぎ」と書き、「こほろぎや」と切れ字を付けて上五に置けます。「ちちろ」「ちちろ虫」「つづれさせ」などの傍題を使うと、鳴き声の響きを生かした句になります。