鰯雲(いわしぐも)

「鰯雲(いわしぐも)」は秋の季語です。分類は「天文」。

意味・解説

うろこ状に広がる巻積雲。秋の高い空に鰯の鱗のように並んで浮かぶ雲で、秋晴れの象徴的な雲。

歳時記での時期は「三秋」(秋の間ずっと)です。

俳句の秋は、立秋(8月7日頃)から立冬の前日までです。

例句

鰯雲港の屋根を越えてゆく

この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。

鰯雲を詠んだ名句

  • 鰯雲 日和いよいよ 定まりぬ
    高浜虚子『六百句』

詠み方のヒント

「鰯雲」は秋の空に細かなまだら模様で広がる巻積雲のことで、三秋の季語です。「鱗雲」とも言い、この雲が出ると鰯の群れが来るとも、天気が崩れる前触れともいわれてきました。「いわしぐも」は5音で上五にも下五にも置けますが、雲の形を説明するより、広い空の下にいる人の暮らしや心情と取り合わせると句に奥行きが出ます。「秋の空」「秋晴」も秋の季語なので、並べると季重なりになります。