心太(ところてん)

「心太(ところてん)」は夏の季語です。分類は「生活」。

意味・解説

天草を煮溶かして固めたゼリー状の食品を突き出したもの。酢醤油やきな粉をかけて食べる夏の涼味として江戸時代から親しまれる。

歳時記での時期は「三夏」(夏の間ずっと)です。

俳句の夏は、立夏(5月5日頃)から立秋の前日までです。

例句

心太箸にすべりてまた沈む

この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。

心太を詠んだ名句

  • 清滝の 水汲ませてや ところてん
    松尾芭蕉『泊船集』
  • ところてん 逆しまに 銀河三千尺
    与謝蕪村『蕪村句集』

詠み方のヒント

「心太」と書いて「ところてん」と読み、5音なので上五・下五にそのまま収まります。天草を煮て固め、突き出して食べる素朴な涼味で、関東は酢醤油、関西は蜜という食べ方の違いも句の材料になります。突き出す手つき、冷やしておく井戸水、つるりとした喉ごしなど、一場面に絞ると生きます。「涼し」も夏の季語なので、涼しさは言葉で言わずに物で感じさせるのが得策です。