時雨(しぐれ)

「時雨(しぐれ)」は冬の季語です。分類は「天文」。

意味・解説

冬の初めに降ったりやんだりするにわか雨。旅人や山里を濡らし、冬へ入る寂しさと移ろいを感じさせる。

歳時記での時期は「初冬」(冬のはじめ、おおむね11月ごろ)です。

俳句の冬は、立冬(11月7日頃)から立春の前日までです。

例句

旅人と我名よばれん初しぐれ

松尾芭蕉

時雨を詠んだ名句

  • 初しぐれ 猿も小蓑を ほしげ也
    松尾芭蕉『猿蓑』
  • 天地の 間にほろと 時雨かな
    高浜虚子『六百句』

詠み方のヒント

「時雨」は初冬に降ってはやみ、やんではまた降る通り雨で、定めなさやさびしさを本意とし、芭蕉の忌日が「時雨忌」とも呼ばれるほど芭蕉ゆかりの季語です。「しぐれ」は3音で上五・下五に置きやすく、「時雨る(しぐる)」と動詞にしても使えます。「初時雨」は同じ初冬ですが、「秋時雨」は晩秋の季語なので区別しましょう。