朧月(おぼろづき)

「朧月(おぼろづき)」は春の季語です。分類は「天文」。

意味・解説

春の霞に包まれぼんやりと霞む月。妖しく幻想的な光に包まれ、春の夜の艶やかな美しさを象徴する。

歳時記での時期は「三春」(春の間ずっと)です。

俳句の春は、立春(2月4日頃)から立夏の前日までです。

例句

朧月水にほどける橋の影

この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。

朧月を詠んだ名句

  • 大原や 蝶の出て舞ふ 朧月
    内藤丈草『炭俵』

詠み方のヒント

「朧月」は水蒸気にかすんでぼんやりと見える春の夜の月で、澄み切った秋の月とは対照的な、うるんだ艶や夢見心地が本意です。「おぼろづき」は5音なので上五・下五にそのまま置けます。単に「月」とだけ言うと秋の季語になるため、春の月であることは「朧月」「春の月」などで明示しましょう。昼の景は「霞」、夜は「朧」と言い分けることも押さえておくと役立ちます。