霞(かすみ)

「霞(かすみ)」は春の季語です。分類は「天文」。

傍題春霞(はるがすみ)

意味・解説

春に山野や水辺にたなびく薄もや。遠景を柔らかく包み込み、春の情景に夢幻的な趣を与える。

歳時記での時期は「三春」(春の間ずっと)です。

俳句の春は、立春(2月4日頃)から立夏の前日までです。

例句

霞たつ山の稜線消えにけり

この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。

霞を詠んだ名句

  • 春なれや 名もなき山の 薄霞
    松尾芭蕉『野ざらし紀行』

詠み方のヒント

「霞」は春の山野に立ちこめる水蒸気で、遠くの景色がほのぼのと薄れるのどかさが本意です。同じ現象を夜は「朧」と呼び分けるのが約束なので、夜の景には「朧」「朧月」を使います。「かすみ」は3音で「霞む」と動詞にもでき、「朝霞」「夕霞」「春霞」などの傍題で時刻や広がりを示せます。秋に立つ同様の現象は「霧」と呼び、秋の季語になります。