名月(めいげつ)
「名月(めいげつ)」は秋の季語です。分類は「天文」。
意味・解説
陰暦八月十五日の夜の月。澄んだ秋空に輝く月は古来から最も美しいとされ、月見の行事が行われる。
歳時記での時期は「仲秋」(秋のなかごろ、おおむね9月ごろ)です。
俳句の秋は、立秋(8月7日頃)から立冬の前日までです。
例句
名月をとってくれろと泣く子かな
名月を詠んだ名句
名月や 池をめぐりて 夜もすがら
松尾芭蕉『あつめ句』 名月や うさぎのわたる 諏訪の海
与謝蕪村『蕪村句集』
詠み方のヒント
「名月」は旧暦八月十五日の夜の月をいう仲秋の季語です。俳句では「月」だけでも秋の季語になりますが、「名月」はこの一夜に限った、待ちこがれて仰ぐ特別な月という響きを持ちます。「めいげつ」は4音なので「名月や」と切れ字を付けて上五に置く形が多く見られます。月の美しさを重ねて褒めるより、月の下で過ごす人の様子や、月に照らされた地上の景色を描くと句が立ちます。