枯野(かれの)
「枯野(かれの)」は冬の季語です。分類は「地理」。
意味・解説
草木の枯れた荒涼とした野のこと。草が枯れて視界が開け、冬空の下に広がる寂しく乾いた大地の情景をいう。芭蕉が「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」と詠んで名高い。
歳時記での時期は「三冬」(冬の間ずっと)です。
俳句の冬は、立冬(11月7日頃)から立春の前日までです。
例句
枯野行く風だけ急ぐ昼下がり
この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。
枯野を詠んだ名句
旅に病で 夢は枯野を かけ廻る
松尾芭蕉『笈日記』 遠山に 日の当りたる 枯野かな
高浜虚子『五百句』
詠み方のヒント
「枯野」は草が枯れ尽くして見通しのよくなった冬の野で、荒涼とした寂しさとともに、芽吹きを待つ静けさも本意とする季語です。「かれの」は3音で「枯野かな」と下五に置くほか、「枯野道」「枯野原」などの傍題も使えます。遠くの山や日差しとの対比で野の広さが出ますが、秋の「花野」とは季節が異なるので混同しないようにしましょう。