牡丹(ぼたん)
「牡丹(ぼたん)」は夏の季語です。分類は「植物」。
意味・解説
初夏に大きく華麗な花を咲かせる植物。幾重にも重なる花弁と堂々とした姿から、古くより花の王とも称される。
歳時記での時期は「初夏」(夏のはじめ、おおむね5月ごろ)です。
俳句の夏は、立夏(5月5日頃)から立秋の前日までです。
例句
牡丹咲き庭の静けさ深まりぬ
この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。
牡丹を詠んだ名句
牡丹散つて うちかさなりぬ 二三片
与謝蕪村『蕪村句集』 白牡丹と いふといへども 紅ほのか
高浜虚子『五百句』
詠み方のヒント
牡丹は「花の王」と呼ばれる中国渡来の花で、豪華な大輪の姿から、崩れて散るさままでが詠まれてきました。「ぼたん」は3音ですが、「ぼうたん」と延ばせば4音、「白牡丹(はくぼたん)」なら5音と、音数に合わせて形を選べます。冬に咲かせる「寒牡丹」は冬、「牡丹の芽」は春の季語なので、単に牡丹といえば初夏の花と押さえておきましょう。