滝(たき)
「滝(たき)」は夏の季語です。分類は「地理」。
意味・解説
夏の季語としての滝は、暑さの中に涼しさを求めて人々が訪れる清涼の場。轟音とともに白く落ちる水に夏の力強さが宿る。
歳時記での時期は「三夏」(夏の間ずっと)です。
俳句の夏は、立夏(5月5日頃)から立秋の前日までです。
例句
滝の音遠くなりたる峠かな
この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。
滝を詠んだ名句
神にませば まこと美はし 那智の滝
高浜虚子『五百句』
詠み方のヒント
滝は一年中ありますが、その涼しさから夏の季語とされ、季語として定着したのは近代以降です。「たき」は2音なので、「滝の音」「滝壺」「滝しぶき」「男滝・女滝」などの傍題で音数と焦点を同時に決めると詠みやすくなります。落ちる水の高さや量、轟く音、しぶきの冷たさなど、滝ならではの量感を一つに絞ると句が締まります。凍りついた滝は冬の「凍滝(いてたき)」です。