夏野(なつの)
「夏野(なつの)」は夏の季語です。分類は「地理」。
意味・解説
夏の草が生い茂る野原。照りつける日差しの中に青草の香りが漂い、蝉や虫の声とともに夏の野の賑わいを作る。
歳時記での時期は「三夏」(夏の間ずっと)です。
俳句の夏は、立夏(5月5日頃)から立秋の前日までです。
例句
夏野行く一筋の道まつすぐに
この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。
夏野を詠んだ名句
馬ぼくぼく 我を絵に見る 夏野かな
松尾芭蕉
詠み方のヒント
夏野は草が丈高く茂った広い野原で、見渡すかぎりの青さと、そこを行く人の小ささや心細さが詠まれてきました。「なつの」は3音なので「夏野かな」と下五に置く形が古くから多く、上五に置くなら5音の「夏野原」も使えます。同じ野でも春は「春の野」、冬は「枯野」と季語が変わるので、茂る草の勢いや照りつける日差しで夏らしさを支えましょう。