菊(きく)

「菊(きく)」は秋の季語です。分類は「植物」。

意味・解説

秋に咲く高貴な花。重陽の節句に飾られ長寿を象徴する花として、古来から詩歌に詠まれてきた秋の代表花。

歳時記での時期は「三秋」(秋の間ずっと)です。

俳句の秋は、立秋(8月7日頃)から立冬の前日までです。

例句

菊の香や奈良には古き仏達

松尾芭蕉

菊を詠んだ名句

  • 有る程の 菊抛げ入れよ 棺の中
    夏目漱石『思い出す事など』
  • 山中や 菊はたおらぬ 湯の匂
    松尾芭蕉『奥の細道』

詠み方のヒント

「菊」は奈良時代に中国から渡来したとされ、香りと気品を備えた秋を代表する花として三秋の季語になっています。「きく」は2音と短いので、「菊の香」「白菊」「小菊」「菊畑」など傍題や語の組み合わせで音数を整えます。姿だけでなく香りを詠むのが古くからの伝統で、芭蕉にも菊の香の句が多くあります。冬に咲く「寒菊」や枯れた「枯菊」は冬の季語なので、時期に合わせて使い分けましょう。