柿(かき)
「柿(かき)」は秋の季語です。分類は「植物」。
意味・解説
秋に橙色の実を実らせる果樹。葉が散った後も枝に残る赤い実が、晩秋の庭の侘びた美しさを際立たせる。
歳時記での時期は「晩秋」(秋の終わり、おおむね10月ごろ)です。
俳句の秋は、立秋(8月7日頃)から立冬の前日までです。
例句
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
柿を詠んだ名句
里古りて 柿の木持たぬ 家もなし
松尾芭蕉『蕉翁全伝』 三千の 俳句を閲し 柿二つ
正岡子規
詠み方のヒント
「柿」は実った柿の実をいう晩秋の季語です。「かき」は2音と短いので、「柿の秋」「渋柿」「甘柿」などの傍題や、「柿むく」「柿食ふ」など動作を添えた形で音数を調えます。同じ柿でも「柿の花」「柿若葉」は夏、「柿落葉」は冬の季語になるため、季節を取り違えないよう注意が必要です。古い集落の庭先に実る柿は、郷愁や土地の豊かさと取り合わせるとよく響きます。