灌仏(かんぶつ)

「灌仏(かんぶつ)」は春の季語です。分類は「行事」。

意味・解説

四月八日の花祭りに誕生仏に甘茶を注ぐ儀式。寺では参詣者に甘茶がふるまわれ、春の寺の風物詩となっている。

歳時記での時期は「晩春」(春の終わり、おおむね4月ごろ)です。

俳句の春は、立春(2月4日頃)から立夏の前日までです。

例句

灌仏の甘茶こぼれて石畳

この例句は、季語の使い方を示すためにかわずが用意した作例です。

灌仏を詠んだ名句

  • 灌仏の 日に生れあふ 鹿の子哉
    松尾芭蕉『笈の小文』

詠み方のヒント

「灌仏」は四月八日の釈迦の誕生日に、花御堂に安置した誕生仏へ甘茶を注いで祝う仏生会のことです。「かんぶつ」は4音なので「灌仏や」「灌仏の」と上五に置くのが一般的です。もとは旧暦の行事で、新暦では桜の時期と重なるため「花祭」とも呼ばれるようになりました。「花祭」「甘茶」「花御堂」も同じ行事にかかわる季語なので、重ねると季重なりになります。