秋の暮(あきのくれ)

「秋の暮(あきのくれ)」は秋の季語です。分類は「時候」。

意味・解説

秋の日暮れ時。夏より急に早く暮れる秋の夕暮れは寂しさを増幅させ、物思いに誘う秋ならではの時刻。

歳時記での時期は「三秋」(秋の間ずっと)です。

俳句の秋は、立秋(8月7日頃)から立冬の前日までです。

例句

この道や行く人なしに秋の暮

松尾芭蕉

秋の暮を詠んだ名句

  • 枯朶に 烏のとまりけり 秋の暮
    松尾芭蕉『阿羅野』
  • 門を出れば 我も行人 秋のくれ
    与謝蕪村『蕪村句集』

詠み方のヒント

「秋の暮」には秋の夕暮れと秋という季節の終わりの二つの意味があり、古くから寂しさやもののあはれを担ってきた季語です。「あきのくれ」は5音で、下五に置くと一句が静かに締まります。寂しさを言葉で直接述べると本意と重なるだけなので、道や烏、人影など目に見えるものを一つ置いて情を託しましょう。季節の終わりをはっきり示したいときは、晩秋の季語「暮の秋」を使う方法もあります。